ホームページ

あなたはいくつ知っている?

日本サッカー協会では、言葉(用語)を統一しています。昔とは、意味の異なっているものもあります。ぜひ、この機会に勉強して、覚えて下さい。現在では、小学生でも知っていることが常識になっています。(日本サッカー協会が少年にまで、通達しています。)


■重要な言葉16(50音順)

  言  葉 意    味
1 アイコンタクト
Eye-contact
目と目の合図で意思の疎通を図ること。パスを出すタイミングをとる時に非常に重要になる。
2 アジリティ
Agility
バランス・巧緻性・スピードなどを含む体力要素の一つで、瞬発力とともに反応及び、細かな方向変化を含む素早い動きをこなす能力のこと。日本の選手に課題として取り上げられており、とくに1対1におけるディフェンスの対応時に要求される。
3 オフ・ザ・ボール
Off the ball
ボールを持っていない状態のこと。サッカーでは、オフ・ザ・バールの動きが、さまざまな局面での勝負の重要なファクターとなる。攻撃時には、サポートの動きなどが代表的なもので、守備時にはアプローチ・チャレンジ・カバーリングなどディフェンスの原則に即した動きが全般を指す。
4 ギャップ
Gap
ディフェンダーとディフェンダーの間にできる隙間。パスの出し手と受け手の動きおよび、タイミングの重要なファクターとなる。2人のディフェンダーの間を通すパスを要求する時に「ギャップ!」と声を出す。
5 サード・オブ・ザ・ピッチ
Thirds of the pitch
ピッチとはコートの意味で、コートを3分割したゾーンのことをいう。戦術を考えたときに、ディフェンディングサード(Defending Third)、ミドルサ−ド(Middle Third)、アタッキングサード(Attacking Third)に分けて考えることが多い。
6 ダイレクトプレー
Direct play
余計な回り道をせず、できるだけシンプルにフィニッシュから逆算してプレーを組み立てていく考え方。プレーのプライオリティ(優先順位)が非常に重要視される。ポゼッション・プレーはこの反対。
7 ターン!
Turn!
後方からきたボールを受ける際に「フリーだからファースト・タッチで前を向け!」の意味を表す言葉。パスの出し手や周囲の味方が声をかける。13のマノンとペア(反対の言葉)で使われる。
8 チェック
Checking, Checking run
ある方向に動き出そうとする前に、一旦逆方向へ2・3歩ダッシュしてから急に方向を変えてダッシュする動き。ボールを受ける時に重要になる。
9 プル・アウェイ
Pull Away
ディフェンダーの視野から消える動きのことで、オフ・ザ・ボールの駆け引きの重要な手段の一つ。
10 ボディシェイプ
Body shape
身体の向きと姿勢を合わせた概念。クリエイティブなプレーのためには、ボールを持っている時、持っていない時に関わらず、常に良いボディシェイプで視野を確保することが非常に重要。
11 ボールウォッチング
Ball-watching
ディフェンスでしばしば見られるミス。身体の向きが悪く、ボールを注視するあまり、スペースに走り込んでくる相手選手を把握できないこと。
12 ボールコントロール
Ball controling
飛んできたボールを次にプレーしやすいところにコントロールする技術のことで、ウェッジコントロールクッションコントロールなどがある。状況に応じたボールコントロールを身につけることが、日本選手の課題として指摘されている。
13 マノン!
Man on!
相手が来ているぞ、ボールを奪われるな!」といった意味を一言で表す言葉で、もっとも重要なかけ声の一つ。ボールをキープしている時などに、その選手が見えない方向から相手がチャレンジして来た時などに、味方選手がかけてあげる。また、ボールをキープしている時、背後からボールを奪いに来た場合などが多いパターン。7のターンとペア(反対の言葉)で使われる。
14 ワンタッチ
One touch
ボールをとめることなしに、ファーストタッチでパス・シュートなどをすること。したがって、ボールが来る前に周囲の状況を把握しておくことが重要。または、そのようなパスを要求する時に味方がかける声。また、2回さわることをツータッチと言う。昔は、ダイレクト(プレー)と呼ばれたが、今はダイレクト(プレー)は6のことになる。
15 第三の動き
Third man combination
X1からX2の選手にパスが出る時、X3はX1から直接受けるためではなく、X2に渡ってからパスを受けるために、X2がパスを受けるよりも前にすでに動きを開始し、より有利なポジションでボールを受けようとする動き。現代のサッカーにおいて非常に重要な動きで、アンティシペーション(予測・読み)が要求される。
16 ラン・ウィズ・ザ・ボール
Run with the ball
ボールを持って移動する技術。相手を突破するドリブルに対して、オープンスペースへ侵入する際に用いる。オープンスペースに相手に取られない場所で次に自分がシュートやパスを出来る位置にボールを蹴り、その位置にダッシュしてボールをコントロールする動き。

ホームページ

■その他の言葉61(50音順)

  言  葉 意    味
1 アーリークロス
Early Cross
クロスの一種。相手ディフェンダーが戻りきらないうちに、ディフェンスラインとゴールキーパーの間を狙って、浅い位置から早めに入れるクロスのこと。
2 アウトスウィング
Out swing
ゴールから遠ざかる方向にスワーブ(曲がる)するキックのこと。コーナーキックの場合は、アウト・スウィング・コーナーと呼ぶ。
3 アンティシペーション
Anticipation
「予測」「読み」のことで、サッカーでもっとも大切な能力の一つ。
4 インスウィング
In swing
ゴールに近づく方向にスワーブ(曲がる)するキックのこと。コーナーキックの場合は、イン・スウィング・コーナーと呼ぶ。
5 インプロビゼーション
Improvisation
即興性、あるいは瞬間的な「ひらめき」のこと。「基本」と相反する言葉に思われがちだが、オフ・ザ・ボールにおける視野の確保などといった「基本」ができていればこそ現れるものである。
6 ウィング
Wing or Winger
ピッチ(コート)を縦にわけた時のタッチライン寄りの地域のこと。あるいはその地域でプレーする攻撃選手のこと。世界では、フラック(Flank)の方が広く用いられている。
7 ウェッジコントロール
Wedge control
ボールコントロールの一種。足首と地面の間にある角度をつくってボールコントロールする技術のこと。
8 オーバー!
Over!
「ボールに触らないで次の動きをしろ!」という意味を表す言葉。自分の後方にパスを受ける味方の選手がいる場合や、縦パスを受ける際に前方(攻撃方向)にスペースがあり、トラップの必要がない場合などに味方に掛ける言葉。
9 オーバーラップ
Overlap run.
ボールの後方から、ボールを持っている選手の背後を通ってその選手を通り越し、前方のスペースへと飛び出す動き。動く方向が重なることからつけられた。動く方向が逆の場合は、クロスオーバー
10 オフサイドトラップ
Offside trap
ディフェンス側が最終ラインを操作することによって、相手プレーヤーを意図的にオフサイドにさせるようにする守備の戦術。
11 カウンターアタック
Counter attack
相手の守備体制が整っていないうちに素早くしかける攻撃。
12 カバー
Cover or Covering
味方のディフェンダーが攻撃者に突破された時に、他のディフェンダーがすぐに守りに行くこと。あるいは、すぐに守りに行けるポジションをとっていること。
13 キーパー!
Keeper!
"Keeper's ball"の略で、GKが「自分のボールだから、触るな」という時に呼ぶ。"OK!"というのは意味が不明確となるので避けるべきである。DFにまかせる時には「クリアー!」となる。
14 くさび
Forward pass to feet
前方にいる選手(主としてトップ)の足元への縦パス。ポストプレーなどで重要となる。
15 クッションコントロール
Cushion Control
ボールコントロールの一種。接触面を引くことによってボールの勢いを殺し、ボールコントロールする技術のこと。
16 クリアー
Clear or Clearance
敵の攻撃から逃れるためにキックやヘディングなどで、ボールをできるだけゴールから遠ざけるようにすること。
17 クロス
Cross or Crossing
ウイングサイドからゴール前の地域へ出すパス。センタリングと同義であるが、国際的にはクロスが多く用いられている。
18 クロスオーバー
Cross-over
2人の選手が互いに逆方向に走りながら交差する動き。一方がドリブルしながら他方へボールの受け渡しを行う場合や、ボールなしで相手のマークをふりきるために行う場合などがある。
19 ゲームフリーズ
Game freezing
ゲームを行わせながら、問題点があればゲームをストップさせコーチングを行う指導法。その時のピクチャー(現象)をピッチ上に作るためには、ゲームを止めた瞬間の全員の位置を保つことが大切なのでこう呼ばれている。
20 ゴールサイド
Goal side
ボールよりも自分のゴール寄り、すなわちディフェンスに入れるポジション。
21 コンパクト
Compactness
ディフェンスの時にプレッシャーとカバーリングが効率よく行えるように、前線から最終ラインまでの幅を狭くして行う守備のこと、あるいはそのような状態のこと。
22 ジョッキー
Jockeying
馬を操るように、ボールを持っている選手に対して、ある方向に追い込むようにプレッシャーをかけていくディフェンス方法。
23 スウィーパー
Sweeper
ディフェンス陣の後方に位置し特定のマークを持たない守備選手。ディフェンスラインの裏に出てくるボールを掃除(Sweep)することからついた名。
24 スウィッチ
Switch
@攻撃の方向を変えること。A2人の選手が互いに逆方向に交差(クロスオーバー)しながらボールを受け渡すこと。
25 スクイーズ!
Squeeze!
間合いを詰め、相手によりプレッシャーをかけていくこと。
26 スクエアパス
Square pass
フィールドを横切るパス。すなわち横パスのこと。主として攻撃のセットアップに用いられる。
27 スクリーン
Screening
ボールと相手との間に自分の体を入れて、ボールを奪われないようにする技術。シールディング(Shielding)とも言う。
28 スプレッド
Spread
広がること。
29 スライディングタックル
Sliding tackle
守備の時、身体を投げ出して相手のボールを奪おうとする技術。
30 スルーパス
Through pass or Killer pass
ディフェンダーの間を通してディフェンスの裏側へ通り抜ける味方へ通すパスのこと。ペネトレイトパスキラーパスとも言う。
31 スワーブキック
Swerve kick
ボールに回転をかけて、曲げるキックのこと。
32 ゾーンディフェンス
Zonal Defence
特定の攻撃者をマークするのではなく、マークの受け渡しをしながら、ディフェンダー間の相対的な地域分担をもって守備を行う戦術。
33 ダイアゴナルラン
Diagonal runs
ピッチ(コート)の中央からサイドあるいは、その逆に斜めに走る(あるいは横切る)動き。スペースをつくる(Creating space)、スペースを利用する(exploiting space)ために重要となる。
34 ダイビング
Diving
ゴールキーパがキャッチやディフレクトのために横に跳んでゴールを守る技術。
35 チップ
Chipping
ボールの下側を蹴り、ボールに逆回転をかけて高く蹴り上げる技術。ロビングのパス・シュートの時によく用いられる。
36 ディー
D
ペナルティー・アークの通称。ルールの上ではPKの時にしか意味を持たないが、攻守にわたって"D"付近のエリアというのは重要な意味を持ち、この簡易は言い方が用いられる。
37 ディシプリン
Discipline
チームとしての「共通理解」あるいは「約束事」のこと。チームに意思を持たせ、意図のあるサッカーを行うために重要なファクターとなる。生活面での規律の意味にも用いられる。
38 ディフレクティブ
Deflecting
ボールが何かに当たってコースを変えることだが、通常ゴールキーパーが手のひらを用いてシュートのコースを変えゴールを守る技術に使われる。
39 ディレイ
Delay
守備の戦術の一つで、相手の攻撃を遅らせること。
40 デコイ
Decoy
元々の意味は、狩猟の時に用いるおとりの模型。サッカーではディフェンダーを引きつけるための「おとりの動き」のことを指す。
41 トライアングル
Triangle
ボールを持っている選手を中心に三角形を保ち、サポートできる体制を作ろうとする動き。
42 トラップ
Trapping
ボールを次のプレーがしやすいところに、コントロールする技術。元々はウェッジコントロールの意味(ボールに罠をかける)であったが、今では広くボールを受ける技術に用いられている。
43 ドリブル
Dribbling
突破の時などに見られる、ボールをプレイング・ディスタンス内において運ぶ技術のこと。突破を伴わずスペースに走り込むための「ラン・ウィズ・サ・ボール」と区別して用いられる。
44 ドリブンパス
Driven pass
スピードのある低い弾道の中〜長距離のパス。逆にフワッとした浮き玉のパスは、ロフティッド・パス(lofted pass)と呼ばれる。
45 バイタルエリア
Vital area
"D"付近のエリアのことで、攻守において非常に大きな意味を持つエリア。
46 ファンクショナル・トレーニング
Functional training
特定のポジションに必要な技術を、そのポジションの選手に対して行う専門性の強いトレーニング。
47 フィスティング
Fisting
ゴールキーパーがこぶしを使ってボールを大きくはじき返す技術。パンチングとも言う。
48 フェイント
Feinting
プレーの意図を悟られないようにするための擬似動作のこと。ドリブル突破の時などによく用いられる。
49 フォアチェック
Fore-checking
ボールを奪われたら前線から積極的にプレッシャーをかけ、相手のスペースをなくし、できるだけ相手ゴールに近いところでボールを奪い、攻撃につなげようとする守備戦術。反対の言葉は、リトリート(Retreat)
50 フリック
Flick or Flicking
ボールを少しかすらせ、ボールを後方へ送る技術。コーナーキックの時などのヘディング(Flick Header)で重要な役割を果たす。
51 プルバック
Pull-back
クロスの一種。ゴール近くまで切れ込んでから後方に戻すクロス。
52 ポストプレー
Post play
攻撃の時、前線にいるトップの選手(ターゲットマン)にボールを当てて、そこからさらに攻撃を組み立てていく方法。
53 ホスピタルパス
Hospital pass
パスを受ける味方選手を負傷させてしまうような、スピードの遅い、不用意なパス。パススピードの重要性が当たり前の国には、選手同士でこのような言葉が存在している。
54 ボランチ
Vorante
ポルトガル語で、「舵取り、ハンドル」の意味。ディフェンシブハーフを示す。
55 マーク
Marking
相手プレーヤーのポジションに合わせてポジションをとり、ボールを奪うための体制をつくること。
56 ラインディフェンス
Line Defence
スウィーパーを置かず、ディフェンダーが相互にチャレンジカバーとの関係を保ちながら行うゾーン・ディフェンス。通常4人のDFで行われるのでフラット・バック・フォーとも呼ばれる。
57 リトリート
Retreating Defence
ボールを奪われたらチーム全員が自陣あたりまで下がり、そこからディフェンスを開始する守備戦術。フォアチェックの反対。
58 リバースパス
Reverse pass
ある方向にドリブルし、それによって逆方向にできたスペースに出すパス。
59 リベロ
Libero
最終ラインのディフェンスを役目とするスウィーパーに対し、攻撃時には積極的に参加し、後方からゲームを組み立てていく選手に対してつけられた名。
60 ロブ(ロビング)
Lob or Lobbing
相手の頭上を越して味方にパスをしたり、シュートしたりする技術。キックとしてはロフテッド・キックが用いられる。
61 ワンツー
One two or Wall pass
2人の間のパスによる突破の手段。パスを出す選手はパスとともに前方へ走り、受けた選手は壁の役割をしてリターンパスを行うもの。Wall pass・Double pass・Give and Goなどとも呼ばれる。

ホームページ

1